ホラッチョ少女と少女地獄

見栄や虚栄心から大口をたたく人、嘘をつく人って結構いると思います。

学童で一人そういう女の子がいるそう。
娘の1学年上のYちゃんです。

「私はお金持ち」というスタンスの発言を繰り返しているという。

「私のいっている塾は高級でお金持ちしかいけないのよ」
「このふりかけ(ご飯にかけるやつ)とーっても高級なんだから普通の人は食べられないのよ」
「パリではマリーアントワネットが住んでいたお城に泊まったのよ」

という感じ。

スネ夫キャラか。

最初は娘もへえ、すごいなあと思っていたという。

しかしある日Yちゃんの”高級ふりかけ”をスーパーで発見してしまった。
値段は189円だったという。

それからちょっとずつ本当かな?と思われることが多くなったらしい。

Yちゃんは同じ学年の女の子たちからは距離を置かれているように思われる。
娘は「あまり信じちゃダメだよ」と忠告されたらしい。
実際、宿題をYちゃんから教わったときは全く的外れな回答を書いてきた。
掛け算の筆算のやり方も違っていたし、漢字も全く新しいものを創造してきた。

私もこういう、ちょっと考えればおかしい嘘をつく人にあったことが度々ある。大抵、見た目もいいし、能力もあるような人が多い。
なぜこんな嘘をつくんだろう。人生を大きく損しているように思う。

こういう人を見るたび、高校の時に読んだ「少女地獄」の主人公、姫草ユリ子のことを思い出す。

このユリ子という看護婦は天才ともいうべき仕事振りで、コミュニケーション能力にも長けており、周りの人を次々に魅了していく。
しかしユリ子には虚言癖があった。自らの嘘をとりつくろうために嘘に嘘を重ねていく。しまいには自分のついた嘘に追い詰められ、自害するのです。

Yちゃんも女の子としてかなり可愛いし、高級な塾(日○研らしい。入塾するの難しいんですよね?)に行かせてもらって、側からみれば恵まれた子のように思われる。このまま普通に生きていれば楽しい人生が送れるはず。
なぜ、わざわざ不幸に自らを導いていくのか。

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