かき氷と街と陰陽師

私はあまり興味なかったのですが、主人はかき氷の食べ歩きをしていたらしい。

去年まで住んでいたところは何本もの電車が交差する大規模な繁華街でした。チェーンであれ、個人経営であれ、夏の間、かき氷をだす店は数多くあった。しかし、主人は食べたかった味には出会えなかったという。

「こじゃれてなくって、昔田舎で学校帰りに食べたかき氷」
「田舎の店はつぶれてしまった」
「おばあさんが細々とやっていたからなあ」

昨年末に引っ越してきた現住居は以前に比べ、いわゆる住宅街にある。
近くにはのんびりした商店街。どうもその中の一軒が主人の「求めていた味」のかき氷を出す店だったらしい。値段も400円~。こども向けの小さいサイズは200円。私に内緒で父娘で何度か訪れていたらしい。
「今日ね、私ね、かき氷食べたんだ~。内緒だけど。」と全然悪気ない感じで教えてもらっていた。

先日娘とのお出かけ帰りに商店街を通りかかり、例のかき氷の店を教えてもらった。娘はすっかり常連扱いでお店の人に「いらっしゃい、今日はパパとじゃないのね」とか声かけてもらっていた。
大人しい娘もにこにこしている。ワークショップで作った工作を自慢していた。かき氷はあんまり食べたことないが、ちょっと違うな、と思ったのは氷部分が全部ふわふわしていること。
食べても頭がキーンとならない。そして娘は他の常連さんにも声かけてもらっていた。
陰陽師の人からパワーのでる石(!)を触らせてもらったり、食通の方から糖度19度(!)のスイカを食べさせてもらったり。
なかなか楽しいお店だった。ポイントカードを作ってもらったので、また行きたい。
和菓子屋さんなので、季節のお菓子をみにいくのもいいなあ。

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